第33回フェブラリーステークス(G1)はダートの新星モーニンがノンコノユメを破って優勝

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2016第33回フェブラリーステークス(G1)の結果分析

チャンピオンズCで連勝は途切れたものの、ハイでもスローでも堅実に追い込んでくるノンコノユメが1番人気。

直接対決の武蔵野Sで完勝したこともあってモーニンが2番人気の支持を受けるもノンコが240円に対し、モーニンは510円とファンの評価は開いた。

また、モーニンにとっては初のG1挑戦で同じくダート1600mの武蔵野Sで敗れたのだから納得。

根岸Sの勝ち馬が過去10年でも未勝利だったことも拍車をかける。

ただ、モーニンにとって幸運だったのはダートが重でスピード勝負に持ち込めたことである。

ノンコノユメもクリストフが早めの位置取りで警戒していたとはいえ追い込み一辺倒の脚質が明暗を分けた。

単に先行させるだけではなくいつもより下げた位置取りで完璧なタイミングで仕掛けたミルコの好騎乗が光った。

勝ったことは勿論評価されるが鞍上がミルコでなければこの勝利はなかったかもしれない。

勝ち時計は1.34.0とレコードでの決着。

かつて芦毛のディープインパクトとまで呼ばれた怪物クロフネが武蔵野Sで良でマークした1.33.3は破格だが近年のダートでは出色。

これからはモーニンとノンコノユメがダートの双璧として引っ張っていくだろう。

問題は距離延長が未知数なことか。

■2,3,4着は大接戦

feb2016

※サウンドトゥルーにも出てきて欲しかった。

第33回フェブラリーステークス(G1)
1着 モーニン M.デムーロ 1.34.0   35.2 04-04 石坂正 2
2着 ノンコノユメ C.ルメール 1.34.2 11/4 34.7 13-12 加藤征弘 1
3着 アスカノロマン 太宰啓介 1.34.2 アタマ 34.9 10-09 川村禎彦 7
4着 ベストウォーリア 戸崎圭太 1.34.2 アタマ 35.0 07-09 石坂正 3
5着 ロワジャルダン 横山典弘 1.34.3 クビ 35.3 04-06 戸田博文 6

■ラップ構成

200m 400m 600m 800m
12.2 23.0 34.1 46.1
12.2 10.8 11.1 12.0
1000m 1200m 1400m 1600m
58.4 1.10.3 1.21.9 1.34.0
12.3 11.9 11.6 12.1
4F 47.9 – 3F 35.6

■2016第33回フェブラリーステークス(G1)レース映像

■各馬のコメント

1着モーニン

唯一の敗戦が武蔵野Sのダ1600m。

タガノトネールの抜け出したハイペースについていけずに3着。

前走の根岸Sにしてもタールタンと半馬身差の勝利でゴール前では追い詰められる格好。

根岸Sで勝ててしまうような馬は距離が伸びるフェブラリーSでは底力不足を露呈するのがこれまでのお約束。

にもかかわらずこの馬は逆に最高のパフォーマンスでG1を制覇してしまった。

ここからは伸び白がどこまであるのかも期待したくなるが、それを引き出したミルコの手腕なしでは語れない。

2着ノンコノユメ

どうしてもスタートの遅さから後方待機になってしまうのが惜しい。

能力は間違いないだけにもう一列前で競馬が出来るようになればさらに上を目指せそう。

今回は不運にも天気にまで見放されての重。

良なら差し切れた可能性もあったがここ一番におけるミルコとクリストフの勝負強さの差も感じた。

こちらはモーニンと違って距離延長に問題のないタイプ。

結果は鞍上次第。

3着アスカノロマン

東海S勝ちが評価されずに7番人気と軽視された。

鞍上が太宰なのも舐められて仕方がない結果。

いつもと違って差して来たのは今後を考えると明るい。

鞍上の好プレイも好走に繋がった。

4着ベストウォーリア

若い頃から能力を評価されたいた馬だけに中央のG1に手が届かないもどかしさ。

戸崎が脚を引っ張っている印象もあってそろそろ別の騎手で見てみたい。

5着ロワジャルダン

まだまだ成長途上。

素質の片鱗は随所に見せているがこれからもっとよくなってくる馬。

マイルはちょっと忙しいか。

8着コパノリッキー

最低人気でフェブラリーSを勝ったのが2014年。

2015年には連覇も決め、長くダート路線で一線級として引っ張ってくれた。

さすがに衰えが隠せなくなってきた。

また、この馬の好走条件は楽逃げでもあり、前半から競り合う展開は向かなかった。

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