2017第34回フェブラリーステークス(G1)の結果分析
チャンピオンズカップで1番人気だったアウォーディーや東京大賞典を制したアポロケンタッキーが回避したことで核が不在のダート戦線の混戦具合によりいっそう拍車がかかった。
そんな中で1番人気に支持されたのは根岸Sを最後方から大外一気で優勝したカフジテイク。
主戦だった津村から乗り替わった福永が勝利したものの、落馬の影響で津村に戻ったことでも注目の存在。
これにチャンピオンズカップを勝ったとはいえ、こちらも大野から柴田へ乗り替わったサウンドトゥルー、古豪コパノリッキーに昨年の覇者モーニン、G1では勝ち切れないものの能力確かなベストウォーリアなどライバル勢も虎視眈々。
また、ゴールドアリュールの急死によって産駒であるゴールドドリームとコパノリッキーにも注目が集まることになった。
レースは大外から康太のインカンテーションがペースを顧みない逃げを主張、少し離れた2番手に横山のニシケンモノノフが続く。
カフジテイクはいつも通り最後方から追走。
前半の3Fは34.0と芝のレース並みのラップが刻まれ、スローで前残りが好走条件のコパノリッキーは早くも追走に苦心。
直線に入ってバテたインカンテーションを交わしてニシケンモノノフが先頭に立ち、あわやの見せ場。
半ばからようやく上位人気の馬たちが脚を伸ばし始め、内で脚を溜めていた戸崎のベストウォーリアが抜けだしを図る。
すかさず外目を追走していたミルコのゴールドドリームがこれに襲い掛かり、ゴール寸前でクビ差の先着。
1番人気カフジテイクは大外から猛然と追い上げるも間に合わず3着まで。
★ポイント
前半は前が飛ばす展開となり、後ろから行くカフジテイクやサウンドトゥルーには追い風。
だが、G1ともなるとより一瞬の判断が必要とされるため、ミルコの経験値と勝負強さが鮮明になった。
サウンドトゥルーはともかくカフジテイクはうまい騎手が乗っていれば十分に勝てただけの走りを見せている。
■前年のモーニンも今年のゴールドドリームも馬ではなくミルコの勝利に近い
※お決まりの飛行機ポーズで決めたミルコ
2017第34回フェブラリーステークス(G1)の結果 | ||||||||
1着 | ゴールドドリーム | M.デムーロ | 1.35.1 | 35.6 | 09-08 | 平田 修 | 2 | |
2着 | ベストウォーリア | 戸崎 圭太 | 1.35.1 | クビ | 35.7 | 08-06 | 石坂 正 | 5 |
3着 | カフジテイク | 津村 明秀 | 1.35.2 | 3/4 | 34.9 | 14-16 | 湯窪 幸雄 | 1 |
4着 | エイシンバッケン | 岩田 康誠 | 1.35.4 | 11/4 | 35.4 | 13-15 | 中尾 秀正 | 8 |
5着 | ニシケンモノノフ | 横山 典弘 | 1.35.6 | 11/4 | 36.4 | 02-02 | 庄野 靖志 | 14 |
■ラップ構成
200m | 400m | 600m | 800m |
12.1 | 22.6 | 34.0 | 46.2 |
12.1 | 10.5 | 11.4 | 12.2 |
1000m | 1200m | 1400m | 1600m |
59.0 | 1.10.8 | 1.22.8 | 1.35.1 |
12.8 | 11.8 | 12.0 | 12.3 |
4F 48.9 – 3F 36.1 |
※前半3F34.0に対して後半3F36.1と完全に前傾ラップで流れはチャンピオンズカップと似ている。
■2017第34回フェブラリーステークス(G1) レース映像
■各馬のコメント
1着ゴールドドリーム
チャンピオンズカップ12着完敗からの直行のローテーションとG1未勝利馬。
これだけ不安要素がありながら2番人気の支持は違和感。
東京ダ1600での好走実績と父ゴールドアリュールの死もサインとして後押しがあったのだろうか。
この世代もグレンツェントやキョウエイギアなどの活躍で世代レベル的な通用の下地はある程度見えていたのもあるか。
気性に難のあるタイプの馬で気分良く走らせるのが集中させる最善の策であると鞍上のミルコも語っていた。
前走では馬群に入れて走る気をなくしたのが敗因と分析できていたのも外の進路を選択した作戦に結びつく。
仕掛けは多少強引ながらも押し切れると決断したのも結果的に正解。
ただ、馬の強さよりもミルコのうまさが大きいため、他の騎手に替わった時に同じパフォーマンスができるかはまだまだ疑問。
また、東京ダ1600が好走条件となりそうで他のコースではまだ未知数。
2着ベストウォーリア
このレースで最も完璧に乗った結果の2着であり、勝ち馬とは着差以上の能力差は感じた。
それだけに勝ち切れなかったことは大いに悔やまれるが、これはもう相手を褒めるしかない。
人気馬でことごとく結果を残せていない戸崎も不安要素だったとはいえ、WIN5では人気薄のときにしか勝っていなかったのも戸崎。
プレッシャーに弱いタイプなのも垣間見えた。
それにしても若い頃から中央のG1では凡走が多く、力を発揮できていなかった馬が7歳にして最も勝利に近づけたのは朗報。
まだまだ一線級の力を持っていることを証明。
3着カフジテイク
レース後に位置取りが後ろ過ぎたし、外を回りすぎたとミスを認めるコメントをしていたが、これはもう今の津村君の限界を見た気はする。
こちらとしては津村君が津村君らしい乗り方で足りなかったのだから期待外れというほどでもない。
致命的だったのは直線で内からサウンドトゥルーに押し出されて大外まで連れていかれたこと。
犯人の善臣先生はともかく隙のあったポジション取りも悪い。
理想はエイシンのポジションだっただろうけれどもそこはG1で百戦錬磨の岩田にはかなわない。
勝負どころで他の騎手が位置を取るためにワンテンポ仕掛けを早めていた時に後手後手で対応したため、ちょうど善臣先生のとばっちりをい受けてしまった。
4着エイシンバッケン
馬券を買った側からすればほぼ理想的な乗り方。
仕掛けのタイミングも申し分がなく、あれで負けたならば納得するしかない。
仕掛けていった分だけ甘くなったと岩田のコメントがあったが、あれから遅れると先生の被害にあっていたのはこの馬だったかもしれない。
G1ではまだ力が足りないことはわかったが、優に重賞勝ち出来るだけの能力は見せただけに今後も期待できそう。
5着ニシケンモノノフ
前半あれだけハイペースで流れていたにもかかわらず最後の最後までもしかしたらと思わせたのがこの馬。
典ちゃんも勝てる見込みはなかったがための番手追走だったと思うが、色気を持って乗っていれば馬券に絡めた可能性すらありそうな粘り腰だった。
7着ノンコノユメ
昨年1番人気だったこの馬がまさかここまで低迷してしまうとは残念な現状。
去勢したことが完全に裏目になってしまった。
これだけの馬の将来をなくしてしまった加藤征弘は弾劾されるべき。
自分がもしオーナーなら預託馬をすべて転厩させただろう。
種牡馬への道すら奪われた上に能力減退させられてはたまらない。
8着サウンドトゥルー
大野君の騎乗停止で替わりの騎手探しに難航。
しかもゲートの出が悪い馬に最内枠。
さらには直線入り口まで最内にいながら進路を確保できずに右往左往。
せっかくハイペースになってくれた展開も活かせないままだった。
だがチャンピオンズカップは何もかもが完璧にハマった結果での勝利のため、そもそもあれ以上は望めなかったのも事実。
あのときは直線で馬場の真ん中に運よくできたスペースを突けるという幸運もあった。
今回はどうやっても大外以外の進路選択はなかった。
12着モーニン
芝では常に内を意識してロスのないコース取りで結果を出すライアンもダートではそうはいかずただの人。
いつもの職人芸も鳴りを潜めた。
この馬もゴールドドリーム同様に気性に難しいところがある。
昨年のミルコは今年のゴールド同様外から気分よく走らせたことが大きい。
強さともろさが同居する。
14着コパノリッキー
この馬もゴールドドリームと同じくゴールドアリュール産駒。
父の主戦だった武豊の騎乗もあって期待は大きかったものの、スローでの前残りが好走条件の馬に34.0のハイラップは厳しい展開。
また、7歳という年齢からも能力的な減退も否定できない。
交流重賞ではまだやれそうな雰囲気はある。
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