2015第20回秋華賞の結果分析
1番人気ミッキークイーンが前哨戦のローズSでよもやの2着。
過去6戦中4戦で出遅れた前科ありで京都の超高速前残り馬場で大外の不運。
さらには鞍上がスプリンターズSでは騎手としての資質を問われるミスをした浜中。
確勝級の1番人気の評価とならなかったのは単勝オッズが300円だったことからも少なからず不安視されていたのは間違いがない。
同日10R鳴滝特別でも大外枠のシホウを最後方待機から残り800mで捲くらせて意味不明な惨敗をさせたことからメインレースでも当然懸念材料となったのは仕方がないところ。
ただ、レースが終わってみると馬こそ違えど同じような乗り方をミッキークイーンでもしており、もしかしたら予行演習だったのではとも思える内容だった。
馬自身は大外枠の不利よりも最後のゲート入りの恩恵の方が大きかった様子。
ゲート待たされなかっただけ珍しくまともなスタート。
浜中は迷わず先団に取り付きすかさず馬群に潜り込ませることができた。
レースはノットフォーマルが黛が後続の脚を使わせるつもりと寝言を言っていたものの、1000m通過が57.4と3歳牝馬のレースとしてはかなりのハイペース。
何しろ前半3Fの33.8は超スローの凡戦となったスプリンターズSの34.1よりもまだ0.3も速いという2000m戦のラップとは程遠いもの。
G1に普段乗らない騎手が参加するとレースがおかしくなるとどこかの騎手が以前言っていたがまさにその通り。
黛に丸田が1,2番手の逃げというのはそういうことが起こり得る。
とはいえ7Rの1000万下の1600m戦で1.32.7が出ていたように馬場状態は絶好。
刻まれたラップが速いからといって差し追込みが楽に決まるというほど簡単な理屈でもない。
現に3着マキシマムドパリは5番手から積極策だったし、勝ったミッキークイーンにしても中団よりも前での競馬。
そういう意味でも最後方を追走する形となったタッチングスピーチには運がなかったとしか言いようがない。
着順こそ6着だが力負けではない。
ゲートが開いてすぐに岩田にパッチンを食らって行き脚がつかずに最後方。
京都の外差しが利かない馬場を外を回しての巻き返しだからむしろ相当ロスのあった中で強い競馬をした。
エリザベス女王杯に出てくるようなら評価を下げる必要はまったくない。
また、ミッキークイーンは見た目としては強い競馬をしているかに見えるが、ハイペースでの消耗戦となったのはこの馬に有利な展開だった。
オークスもそうだが一瞬の切れ勝負ではなく底力勝負になったのが大きかった。
京都は大抵軽いレースになることが多いのに今日は真逆。
これだけ完璧に展開が向いたにもかかわらず着差はわずかクビでもあり、2冠を取ったからといって世代を統一したと論じるのはまだ時期尚早の印象である。
タッチングスピーチとの勝負付けもまだ終わっていなければエリザベス女王杯ではルージュバックが参戦予定だ。
第20回秋華賞(G1) | |||||||
1着 | ミッキークイーン | 浜中俊 | 1.56.9 | 34.6 | 池江泰寿 | 1 | |
2着 | クイーンズリング | M.デムーロ | 1.56.9 | クビ | 34.1 | 吉村圭司 | 5 |
3着 | マキシマムドパリ | 幸英明 | 1.57.1 | 13/4 | 35.0 | 松元茂樹 | 8 |
4着 | アンドリエッテ | 川田将雅 | 1.57.2 | アタマ | 34.7 | 牧田和弥 | 7 |
5着 | アースライズ | 川須栄彦 | 1.57.2 | クビ | 34.4 | 矢作芳人 | 16 |
■ラップ構成
200m | 400m | 600m | 800m | 1000m |
12.0 | 22.5 | 33.8 | 45.4 | 57.4 |
12.0 | 10.5 | 11.3 | 11.6 | 12.0 |
1200m | 1400m | 1600m | 1800m | 2000m |
1.09.7 | 1.21.6 | 1.33.4 | 1.45.0 | 1.56.9 |
12.3 | 11.9 | 11.9 | 11.6 | 11.9 |
4F 47.2 – 3F 35.3 |
■2015第20回秋華賞(G1)レース映像
■各馬のコメント
1着ミッキークイーン
出遅れて後方か出遅れなくても後方かというのが浜中という騎手のキャラクターだが、まさかの積極策で味のある競馬を見せた。
少なくとも浜中の競馬で感心したのはこれが初めてかもしれない。
スプリンターズでは心配になるほどだったが、どうも今回は位置を取りに行くように調教師から指示があったというのが真相らしい。
確かに春先は浜中に任せたがゆえの後方待機で差し損ねた結果の桜花賞不出走。
2着クイーンズリング
策を弄せずに自分の競馬に徹したのがミルコのクイーンズリング。
距離はこのくらいがちょうどいいのだろうか。
展開としては後方策が上手く嵌まって絶好だったがそこはミッキークイーンの底力が上回った格好。
平場や条件戦で出遅れても大きなレースになればなるほど腕が冴えるミルコの本領発揮。
3着マキシマムドパリ
上位入線の馬では唯一小細工なしの正攻法といえる競馬で3着だから立派。
ハイペースを積極的に追走しながらソツのない競馬だった。
幸は突き抜けることはないが地味に仕事人である。
キンガカメハメハ産駒だけに京都よりも阪神ならよかった。
4着アンドリエッテ
ローズSでは+12キロと良化途上で6着。
上昇必至と思われるもそこはやはり川田クオリティなのが悲しいところ。
春もそうだが絶妙に馬券にならない様はまさに公務員。
5着アースライズ
オークス4着ながら16番人気と馬鹿にされたアースライズだが、後方4番手から追い上げての掲示板確保の5着はもっと評価されるべき。
距離延びていいタイプだけに次走も注目。
6着タッチングスピーチ
今日は何もかもが裏目に出ての敗戦で度外視可能。
エリ女での巻き返しが期待される。
8着トーセンビクトリー
前に行くでもなく後ろから進めるでもなくどっちつかずの競馬。
かつて主戦を務めたマキシマムドパリに先着を許すという失態は豊らしくない。
ただ、この血統は晩生でもありまだ先のある馬。
17着レッツゴードンキ
桜花賞と200mしか違わないローズSでの好走は想定できたが距離延びる秋華賞では惨敗もありえると思っていたらまさにそうだった。
気性的に長いところは向かない馬。
岩田でも制御が利かずにノットフォーマル以下の17着では弁明のしようがない。
今週の菊花賞(G1)の勝ち馬は、誰もが目を疑うあのド穴馬!?
未知なる距離の適正が問われる波乱含みな3歳クラシック最終戦
《 第76回 菊花賞(G1) 》
距離が未知なだけに波乱が起こる事もしばしば。
秋G1の中でも実に難解なレースである事は間違いない!
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