今年の宝塚記念は牝馬が5頭も出走するのが特徴でもある。
中でもデニムアンドルビー、ディアデラマドレ、ラキシスの3頭を送り出す角居勝彦厩舎が最多。
次にヌーヴォレコルトの斎藤誠厩舎とショウナンパンドラの高野友和厩舎。
それぞれピックアップしてみたい。
デニムアンドルビー
昨年の宝塚記念に出走して5着だったものの、ドバイ遠征で本調子にはなかった。
今年は阪神大賞典であわやの見せ場十分のゴールドシップの2着でカレンミロティックとラブリーデイに先着。
阪神コースは2.2.0.1で最も崩れたのが昨年の宝塚の5着とコース適性は高い。
ディアデラマドレ
この馬も阪神コースは3.0.0.0と全勝だが内訳は新馬、500万、G3のマーメイドSと少々物足りない。
末の切れ味は現役屈指と言えるが追い込み一手の不器用さがそれを際立てている反面、前に行っても同じ脚が使える訳ではない。
牡馬相手の重賞実績もなくあくまで嵌まればの条件付きも渋った馬場は歓迎ではない。
ラキシス
鞍上にルメールを配し、最も期待されているのが見て取れる。
前走大阪杯では道悪とはいえキズナと真っ向から切れ勝負をして2馬身差の完勝。
雨の恩恵があるのはゴールドシップだけではない。
ヌーヴォレコルト
今年は中山記念を新旧2世代の皐月賞馬を撃破して評価も上がった。
だが、勇躍挑んだヴィクトリアマイルではディアデラマドレともども完敗。
いくら特殊なレースだったとはいえ、相手関係が楽になることはない。
ショウナンパンドラ
昨秋の秋華賞ではヌーヴォレコルトを破る金星。
しかし浜中がイン突きに成功する幸運に恵まれてのものでこの馬が勝ったというよりヌーヴォが負けた印象の方が強い。
続くエリ女ではあっさりリベンジを許し自身も6着敗退。
■エリザベス女王杯(G1)
1着 | ラキシス | 56.0 | 川田 将雅 | 2.12.3 | – |
2着 | ヌーヴォレコルト | 54.0 | 岩田 康誠 | 2.12.3 | 0.0 |
3着 | ディアデラマドレ | 56.0 | 藤岡 康太 | 2.12.5 | 0.2 |
4着 | フーラブライド | 56.0 | 酒井 学 | 2.12.6 | 0.3 |
5着 | キャトルフィーユ | 56.0 | C.ルメール | 2.12.6 | 0.3 |
6着 | ショウナンパンドラ | 54.0 | 浜中 俊 | 2.12.7 | 0.4 |
※牝馬相手に苦戦するようではディアデラマドレも難しい。
■秋華賞(G1)
1着 | ショウナンパンドラ | 55.0 | 浜中 俊 | 1.57.0 | – |
2着 | ヌーヴォレコルト | 55.0 | 岩田 康誠 | 1.57.0 | 0.0 |
※他馬より能力で見劣る上に休み明けではショウナンは厳しいか。
・ヌーヴォレコルトVSラキシスはどうか。
直接対決のエリ女でインを突いたラキシスがクビ差で先着。
今年はまだ直接対決はないが間接的な対決があった。
物差しにちょうどよかったのが今となっては悲しいかなかませ犬ならぬかませ馬になりつつある皐月賞馬ロゴタイプ。
この馬の全盛期はエピファネイアとキズナを向こうに回して互角以上の走りをしていたのにダービー以降は精彩を欠くようになってしまった。
■中山金杯(G3)
1着 | ラブリーデイ | 57.0 | F.ベリー | 1.57.8 | – |
2着 | ロゴタイプ | 58.0 | C.デムーロ | 1.58.0 | 0.2 |
3着 | デウスウルト | 55.0 | 川田 将雅 | 1.58.1 | 0.3 |
ラブリーデイの確かな成長を感じたのが中山金杯。
58キロだったとはいえ勝ちパターンのロゴタイプをねじ伏せての勝利。
■中山記念(G2)
1着 | ヌーヴォレコルト | 54.0 | 岩田 康誠 | 1.50.3 | – |
2着 | ロゴタイプ | 57.0 | C.デムーロ | 1.50.3 | 0.0 |
金杯のラブリーデイ同様ロゴタイプを撃破。
ただ、岩田が内を強引に突いての反則勝ちでもある。
■大阪杯(G2)
1着 | ラキシス | 55.0 | C.ルメール | 2.02.9 | – |
2着 | キズナ | 57.0 | 武 豊 | 2.03.2 | 0.3 |
3着 | エアソミュール | 57.0 | M.デムーロ | 2.03.7 | 0.8 |
4着 | スピルバーグ | 58.0 | 北村 宏司 | 2.03.8 | 0.9 |
5着 | ロゴタイプ | 57.0 | 福永 祐一 | 2.04.0 | 1.1 |
6着 | デウスウルト | 56.0 | 川田 将雅 | 2.04.2 | 1.3 |
道悪の時点でフラットな評価は出来ないが、外から一度は先頭に立ったキズナを返り討ちにして完勝。
さらにはヌーヴォが何とか倒せたロゴタイプには1.1もの差をつけた。
54キロで3キロもって辛勝のヌーヴォに対し、こちらは55キロで2キロ差で楽勝。
また、6着デウスウルトとロゴタイプの着差も金杯と同じで整合性はある。
そして宝塚の馬場状態は限りなく大阪杯の馬場に近づいてきた。
結論
最有力は人気でもラキシス。
好走どころかキズナを物差しにすればゴールドシップ打倒まで期待できそう。
かつて同じく鳴尾記念でエアグルーヴを3馬身ちぎったサンライズフラッグは宝塚では良馬場で運がなかった。
ラキシスはたとえ大阪杯がフロックだったとしても馬場が再現することで得意の道悪で走ることが出来そう。
次なら人気は見劣るがデニムアンドルビー。
牝馬で押さえておきたいのはこの2頭。
史上初めて宝塚記念で2連覇を成し遂げている ゴールドシップに“ある不安要素”が!?
では、
ゴールドシップ以外にどの馬が好走するのか?
このレースは人気順には決して惑わされてはいけません。
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