第61回有馬記念(G1)はルメールがサトノダイヤモンドで武豊のキタサンブラックを破り古馬の壁を突破

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2016第61回有馬記念(G1)の結果分析

現役最強馬だったドゥラメンテは引退し、モーリスは香港で有終の美を飾った。

昨年の有馬記念3着キタサンブラックが古馬の大将格。

ジャパンカップで2馬身半の圧勝をした内容からも負かされた馬の逆転の目はほぼない。

となるとまだ力関係が不鮮明な3歳世代との初対決に必然的に注目が集まる。

主戦の武豊は過去4戦全勝の1枠1番まで引き当てる強運ぶりを発揮。

春先は超ハイレベルと言われた3歳も秋に古馬と対戦が始まってからは好結果が出ておらず、世代レベルそのものがそろそろ過大評価だったのではないかと危ぶまれていたタイミングでもあった。

レースは戦前の宣言通りに武士沢のマルターズアポジーがハナを主張。

キタサンブラックは番手につけてその直後からゴールドアクターが徹底的にマーク。

逃げたマルターズアポジーのペースは1000m通過1.01.0とここまでは平均的なラップ。

ここで武士沢がラップを落として息を入れに掛かるとサトノダイヤモンドが一気に前との差を詰めてキタサンの真後ろまで追い上げた。

さらには入れ替わりに今度はサトノノブレスが一気にポジションをあげてダイヤモンドは脚を溜める。

直線入り口でマルターズが一杯になり、ようやくキタサンが先頭に立つ。

待ってましたと言わんばかりにキタサンに襲い掛かったゴールドアクターの追撃を何とかしのぎ切ったところで満を持してサトノダイヤモンドが追撃。

坂下まではこのままキタサンブラックの逃げ切りかと思われたが、坂を上り切ってからのサトノダイヤモンドの加速が上回り逆転。

急坂での鈍り方と坂を超えてからの伸びを考えるとパワー不足は懸念。

逆に降りてからの加速は素晴らしかったため、まだ伸びしろはある。

★ポイント

勝ったのはサトノダイヤモンドだったが、レースの中身としてはキタサンブラックが次々と襲い掛かる刺客の相手にしなければならなかっただけ苦しかった。

確かに1枠1番は有利な枠だが、今年の中山の馬場はかつての内伸び天国ではなく外差しが決まる馬場。

距離のロスなく走れるメリットだけではそれほど恩恵はなかったかもしれない。

対するサトノダイヤモンドはライバル心が強いゴールドアクターがキタサンの隣の枠に入り、終始プレッシャーを与え続けてくれたことや、同厩サトノノブレスの自身の好走を放棄した献身的なサポート。

勝負度外視で合法的に逃げられるマルターズアポジーが、自分でレースを作ると厄介なキタサンの邪魔をすることで他の馬もすべてがアシストしてくれた恰好。

■それぞれが勝利を目指したというより全馬がキタサンの敵となった

2016arm

※粘るキタサンブラックをクビ差捉えたところがゴール。

※ルメールの有馬記念優勝は10年前のハーツクライ以来。

あのときは1番人気のディープインパクトを破り、10年後にはそのディープインパクトの子供で有馬記念を優勝するドラマ。

さらに負かしたキタサンブラックはディープの兄ブラックタイドの仔にディープの主戦だった豊が乗ってというオマケ付き。

※そして2年間ウイニング競馬を盛り上げたヒロイン鷲見ちゃんも残念なことに卒業。

鷲見ちゃんが卒業してもエロおやじたちは卒乳することはない(断言)

2016第61回有馬記念(G1)の結果
1着 サトノダイヤモンド C.ルメール 2.32.6   35.5 03-03 池江 泰寿 1
2着 キタサンブラック 武豊 2.32.6 クビ 35.8 02-02 清水 久詞 2
3着 ゴールドアクター 吉田 隼人 2.32.7 1/2 35.7 03-03 中川 公成 3
4着 ヤマカツエース 池添 謙一 2.32.9 11/4 35.1 13-12 池添 兼雄 8
5着 ミッキークイーン 浜中 俊 2.33.0 クビ 35.8 06-06 池江 泰寿 7

※チームプレーの勝利という響きはいいが、それぞれが最善を尽くすという公正競馬の綺麗ごとの前提がある中で、ここまであからさまに鉄砲玉をやってしまうとさすがに少し醒める気もしてしまう。

有力馬主が資金力に物を言わせての結果だけにサトノノブレスがいなければ結果にも変化があったのではないかとも感じる。

■ラップ構成

100m 300m 500m 700m  900m
6.8 18.1 30.1 42.0 54.1
6.8 11.3 12.0 11.9 12.1
1100m 1300m 1500m 1700m 1900m 
1.07.5 1.20.3 1.33.2 1.45.0 1.56.7
13.4 12.8 12.9 11.8 11.7 
2100m 2300m 2500m    
2.08.8 2.20.5  2.32.6     
12.1 11.7 12.1    
4F 47.6 – 3F 35.9

※強い馬が強いレースで一騎打ちをしたこととは別にラップについては少し残念な部分もあった。

特に注視したいのは100mからの3Fのラップ構成。

このレースに13秒台のラップは不要だったと考える。

ここで緩めてから残りをロングスパートするのではなく、平均的に速いラップを連続させた方がキタサンブラックにとっては歓迎できたのではないか。

自身も息を多少は入れられたとはいえここでつつかれたのが最後に響いたと豊もコメントしている。

あくまで結果論だが、キタサンにはもう少し強気なレースをして欲しかった。

■2016第61回有馬記念(G1) レース映像

■各馬のコメント

1着サトノダイヤモンド

枠順抽選で希望していたのは9番枠だけに11番枠は作戦に大きく予定に変化はなかった。

レース前には池江師がクリストフとシュミノー2人に作戦の指示をしている。

豊からするとレースに集中している中で外から同じ勝負服の馬が入れ替わり上がってきたのだから非常に厄介だったことは容易に想像がつく。

凱旋門賞ではダービー馬のマカヒキが惨敗、ジャパンカップでは皐月賞馬ディーマジェスティも惨敗と超ハイレベルと評されていた3歳世代のメッキも剝がれたかに思われた。

ただ、秋に本格化のレインボーラインは札幌記念でモーリスを追い詰める3着、菊花賞ではサトノダイヤモンドの2着。ジャパンカップでもキタサンブラックには歯が立たなかったものの、キタサンブラックとは0.6差と力関係の物差しとしては十分に目処が立った。

崩れていく皐月賞馬、ダービー馬と異なり一番強い馬が勝つと言われる菊花賞馬の存在を見せつけた。

総合的に振り返るとこの世代はサトノダイヤモンドの一強だった。

飛びぬけてキャラクターの立っている馬ではないがすべてにおいて平均点が高い優等生タイプ。

おまえは完璧超人かリカルド・マルチネスか。

このまま順調にいけば今度はアシストなしでも勝てる馬になる。

過去の例からも1番人気の菊花賞勝ちの3歳馬が有馬で古馬を撃破できれば翌年からの最強馬の資格はある。

2着キタサンブラック

この馬のこれまでの実績から1番人気は間違いないと想定していたのだが、レース直前でサトノが1番人気に逆転してキタサンは2番人気。

3歳馬なら1番人気が勝利条件だったのだから結果論とはいえ結果的に1番人気の3歳馬なら勝てるというデータに合致。

数字的なものとはいえ、やはりこういうのは大きく記憶に残る。

3歳で挑戦した3着とは違い、逃げはしなかったが完璧な仕上げで挑んできたゴールドアクターを真っ向勝負で返り討ち。

サトノ軍団のチームプレーにはわずかに屈したものの、最も強い競馬をしたのはこの馬。

ただ、この馬が3歳から成長して今のポジションになったようにサトノダイヤモンドが完成したらさすがに厳しくなるかもしれない。

それだけにこの有馬の敗因は豊がマルターズアポジーを可愛がり過ぎたのがかえってアダになったとみる。

JCの圧勝はスローで進んだ前半ではなくレースを支配したことが大きい。

有馬は主導権をマルタに渡したまま番手につけてしまったから後続の追い上げを許す結果となった。

マルタが緩めた時にハナを奪っていればあるいは・・・。

3着ゴールドアクター

JCで完敗した際に太かったと陣営批判までして覚悟を決めた隼人に応えて厩舎もしっかりと絞って万全の態勢。

徹頭徹尾キタサンブラックしか相手と見ていない乗り方はこの馬を倒せば勝てる計算なら至極順当。

真っ向勝負を挑んで返り討ちになったのだからこれはキタサンブラックの成長による逆転と認めるしかない。

どうにもどこかの痛い掲示板では隼人への批判がチラホラあるらしいがいい加減に目を覚ますべきだろう。

なんの落ち度もなければほぼ完璧に乗って敗れただけである。

4着ヤマカツエース

まだ地力で勝てるだけの力がない馬からすれば有力馬がお互いに牽制して疲れたところで間隙を突くしかない。

そういう意味では池添の大一番での勝負強さが目立った。

今後も小物界の大物としては活躍が見込まれる。

5着ミッキークイーン

勝負度合いの小さな馬としては一線級の牡馬相手にG1で5着なら上等。

江女杯なんてG3レベルで勝ち負けになるのだからこの結果は誇れる内容。

牝馬ならまだまだG1でやれる。

6着シュヴァルグラン

祐一のコメントからも勝ちに行った結果の6着。

勝ちに行かずに着拾いに徹するからこそ棚ぼたがあるのだが、急に意識高い系の騎手になってしまったのだろうか。

14番枠を引いて色気がなくなったならいつもの着拾いに徹すると読んでいたのに裏をかかれた。

8着サウンズオブアース

昨年の2着馬でもあり、JCから上積みがあれば再度の好走もありえると考えたがガス欠だった模様。

ミルコも馬に元気がなくなって疲れていたと言っていた。

秋は京都大賞典からの始動で3戦目でこれだから前回が究極の仕上げというのは本当だったか。

12着マリアライト

持っている豊と違って持ってない蛯名の抽選。

16番枠は中山ではやはり不利が大きい。

とはいえこの馬は宝塚記念では間違ったとはいえあのドゥラメンテまで出し抜いてしまった。

それだけに責任というものがあるのだが、牝馬相手のエ女杯でも不利があったとはいえ凡走し秋は不振が目立った。

また、レース後にはいつも何かしらの言い訳と文句を言っている蛯名の姿勢にも少なからず疑問はある。

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